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Re;birth02 偽りの悪逆皇帝へ花束を


「ロロ・ランペルージさん。貴方の行いとその想いに安らかな御冥福と御加護を」

その時、聞いた事の無い少年。多分、ロロさんの声が

有り難う。ナナリー姉さん。そして、御免なさい。と、確かに聴こえたような気がした。いや、聴こえたんだ。と確信した。

その墓には、自分の身を挺してまで守り抜いて御兄様の命を救って下さった。私のもう一人の兄弟。それ以上の偽りなき意思と想いに感謝を込めてナナリーとその場に居た誰もが静かな祈りを捧げていた。そして、極彩色の様々な色彩を浴びた華麗な花束とハートを模したペンダントを彼に託しナナリーは、一行とその場を後にした。



「久しぶりだな。ナナリー。シャーリー。アーニャ。コーネリア。スザク。ミレイ。カレン。ロイド。セシル。ニーナ。それと、お前たちも素の悪逆皇帝に会える限りなくこの上無い機会。仮面を被ってないアイツを弄るのは、観てて飽きないぞw」




その場にいた面々は、学園や彼の過去を知らない彼の本当の素顔に誰もが安心し安堵していた。


また、黒の騎士団。超合衆国の面々。彼れらは、知った。ゼロも、悪逆皇帝ルルーシュもすべて作り物なんだと。偶像の存在だったのだと。


遠くから眺めれば、自分達が知らないルルーシュが居た。兄妹達との空白の時間。すれ違い。それらを埋めるように心の距離を埋めるように思い出話に浸り。時には、泣き、喜び、お互いを気遣うように語り……。


これらの光景を私達や黒の騎士団。超合衆国。ブリタニアという大国が彼から彼女からどれ程の笑顔を奪っていたのかと。年相応の表情を見せるナナリーとルルーシュに誰もが懺悔を望むような想いを抱いた。



「ルルーシュ様。」超合衆国代表のカグヤと天子の蓮華は。呟いた。

一方では、ジノが騒いでいた。

「ハハっ!アーニャは、凄いな。もうあの中に溶け込めている。スザクのあんな顔。あまり見たことないな」

その近くにいた、ジノが呟いた。

ジノの他にも、生徒会メンバーの面々のミレイ、ニーナ、カレン、シャーリー、ヴィレッタ(シャーリーの部活の顧問だからと扇の意向で)、さらに写真のみだがロロもその場には、いた。


「ジノ。少なくともアーニャは、私達よりも以前にルルーシュやナナリ―、コーネリア様と交流があるのだから記憶戻したなら当然じゃない?」


「そうだなwカレン。これは、俺達の祝いでもあるし。」


「はぁ?付き合ったからって、調子乗るな。あくまでもあの兄妹達と、最も古い友人達を労る会でしょ?私達がでしゃばったら駄目じゃない?別れるよ」


「それは、止めて。愛しのカレンちゃん(T-T)」

その感嘆に、透かさずアーニャが

「ジノが壊れた。記録」

パシャ。

そのやり取りを観て自然にコーネリアやニーナ、ミレイ、シャーリー等も皆から笑顔が溢れていた。


その時、

思わず、ルルーシュは、一滴の涙を流した。

「温かい。こんな大勢でこんな温かいのは、ブリタニアに居た頃も日本に来た後も初めての経験だ……」

そういいながら、一つまた、一つ瞳からその滴を垂らしていた。

コーネリアとナナリ―に抱擁されながら。年相応の表情と本音を溢した。

超合衆国や黒の騎士団の面々も嘘偽り無い皇族兄妹達の互いを思うその三人の涙に感化されもらい泣きしているのが見られた。玉城もその一人だ。


「ルルーシュもスザクもコーネリアも俺らと同じ弱い人間だったんだな」


「玉城、茶化すな。それに、こういうのに弱いも強いもあるか。」


「全くです。藤堂さんの仰る通りだ」グスン


「そうだな。千葉」


そんなやり取りが黒の騎士団側や超合衆国の面々の間でも行われ暫くしたら日が暮れる前に彼れらは、その場を後にし、各々の要るべき場所。国へと帰っていった。


残ったのは、ルルーシュ、ナナリー、スザク、コーネリア、シュナイゼル、アーニャ、小夜子、ジェレミア、ミレイ、カレン、シャーリー、アーサー、ニーナ、ロイド、セシル、ジノ、リヴァル、そして、この二人は、写真のみだかユーフェミアとロロだった。


その様子を眺めて宥めるように労るように一人の人物が離れた場所から見つめていた。




シュナイゼルは、一人この宴の始まりから終わりまで終始彼れらを見守る姿勢で参加していた。ルルーシュとスザクが、成した平和に安心と安堵し。ギアスの効果時間が月単位で掛けられていたため、効果が切れた後も、世界の情勢を直ぐ様理解し。感化されたようにナナリーやゼロのサポートに周り助言しながらもナナリー皇帝に足りない知識を与え尽力してくれた。


今では、シャルルや自身の思想と政策は、間違っていたと思っているらしい。やはり、恐怖の支配は、人を歪めるのだと悟った。


「有り難う。ルルーシュ。ナナリ―。君達の血筋でブリタニアは、世界は、変わった。」


消して聞こえはしないが、ふとそんな言葉を呟いた。

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あきゅろす。
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