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Re;birth01 最愛の義弟へ〜 せめてもの安息を
「あぁ。そうだ。目覚めたよ。日程は、そちらに丸投げする。此方は何時でも構わない。」

「そうか。有り難うC.C.。それまで、我が弟を頼む。いや……、これからもか。複雑だな。不老不死こそが最大の講罪になりそうだな……ジェレミアとともに奴の孤独を支えてくれ」


「当分の別れには、まだ猶予がある。御前達と数日過ごした後、発つからな。それまでは、残された少ないたった数人の兄弟達と過ごすといい。」



「ここ数ヶ月で、世界は、スザクとルルーシュが用意した恩恵のお陰で急速な回復力で復興に向かっている。あんなにも根付いてる爪痕。ブリタニアが招いた各国が抱えていた様々な問題と確執を見事に見つけ出し様々な場所に復興への解決への糸口を張り巡らせてシステム自体の一部を既に作っていたとは、本当に私達は、ルルーシュには、頭が上がらないよ。まだ18なのに。未だに気付いてない者達の国は、遅れているが。きっと……」


「ごもっともだな。この荒行事を完遂した皇族。皇帝は、一人も居なかった。数百年も生きてきたのに。」


「数百年かぁ。気の遠くなるような時間を彷徨う羽目になるのかルルーシュも……。それを想うとやり切れないな。」

「その辺は、任せろ。私が最初に巻き込んだのだ。自分の死を迎えたいがためにな。あいつと生きたいと私に想わせて願いすらを変えてくれたからな。責任をとらねば」


「有り難う。C.C.」

コーネリアは、そう。一言告げた。
すれ違いばかりの私達を。気遣ってくれた彼女に心から感謝の言葉を伝えた。





ゼロレクイエムから数ヶ月たったある日。C.C.からシャーリーの元に、一つ吉報が届いてきた。


「シャーリー。おめでとう。これで、正妻の位置を獲得出来るぞ。ルルーシュが目覚めたぞ」


「ほっ。本当に。本当ですか?」

「嘘の情報を与えるなんてそんな野暮なこと等しない最期までルルーシュに付き合って信じ抜いて愛してくれた君を卑下にしては、私が世界から集合無意識(神)から粛清を受ける」


「良くあの日を耐えたな。」

「いいえ。数日たっても目覚めないから少しだけ諦めていました。アーニャと二人で毎日。手を重ねながらこの日の訪れを待ちわびていました。」


「そうか。では、日程も決まったので伝える。コーネリアとジェレミアが迎えに行くからそこからあまり外出は、控えてくれ。アーニャは、戦時中に生死不明で行方不明とも表向きには、認知されているからな。」


「家族と御両親の承諾は、得ているのが幸いだがな♪」

実はと、言うと。アームストロング家も元は、アッシュフォード家と同じくヴィ・ブリタニア家に仕えていたためゼロレクイエム終了時に事の経緯と全容が知らされ。なんと、シャルル皇帝の根回しが張られていたときにギアス嚮団のスポンサーとしてギアスとコードに纏わる一部を既に知っていたらしい。コーネリアもそこからギアス嚮団の存在を知り得たらしい。

一方。アッシュフォード家は、ミレイさんに掛かったシャルル皇帝のギアスがジェレミアによって解除されていた。また。ミレイの祖父は、ルルーシュがアッシュフォード学園を切り盛りしていたから主は、ルルーシュとナナリ―しか居ないとの事。ギアス嚮団とか、ギアスとか訳のわからないものには、捕らわれないとも言っていたらしい。ブラックリベリオンの後、ルルーシュが影で支えてなければ既に廃校になる手前だったと、言葉をさらに続けたらしい。


切り盛りかぁ。皇族とは、いえ匿われていた学生にそんな偉業出来ないよね。黒の騎士団やナナリ―との生活、アッシュフォード学園の経営建て直しその資金ってやっぱあの裏カジノなんだよね。何か複雑な気持ちになってしまう。二重、三重生活かぁ。ある意味体力あるよね。


そんな事をふと思ってしまった。


「他にも、連絡あるからとりあえず今は、この辺で。……またな」


「はい。C.C.さん連絡有り難う御座います。」


「アーニャ。ルル目覚めたって♪」

「良かった……また。本当の意味で再会出来て思い出作れる。記憶と記録の更新」

二人は、互いに喜びこの吉報を嬉し涙で祝いこの時を、瞬間を時間を喜びを共有しお互いを励ますように抱き合った。何度も何度も。


一方その頃。

そこには、最早大所帯の有り様の一行が集まっていた。

黒の騎士団。超合衆国の面々がそこには、いた。カレンとナナリーを連れたスザクゼロもそこには、居た。

「ルルーシュが息を吹き替えしぞ。扇。」

「あぁ。だが我々は、彼に会わす顔が無い。本当に良いのか?それで」

押し黙る一同。

「大丈夫ですよ。黒の騎士団の皆さん。扇首総。ですよね。カレンさん?ゼロ……いえ。スザクさん?」

「……」
無言のゼロ。仮面を被った騎士の彼が。彼から流れているだろうそれがマスクの部分を濡らしていのは、動かぬ証拠だと。この場の誰もが悟った。

「本当に……俺達が会う前から親友で物心ついたころからブリタニアを恨んで」

「おい。玉城。デリケートな問題だ。それ以上言うとその舌……」

「す。すまねぇ〜。千葉。何か枢木スザク見ていると可哀想で」

藤堂が口を開き心情を語った。


「ギアス嚮団の虐殺は、ギアスの系譜を断つ為のものでやむを得ない大量虐殺。確かに、ひどい話で事件だったが、疑念を抱きギアス能力を知り我々は、彼を遠ざけてしまった。だが、彼は、それでもシャルル皇帝に立ち向かった。独りで。まるで……我々がいなくてもブリタニアを根本から変える意思と信念で。C.C.から語られた後。我々は、全ての経緯と黒の騎士団設立の発端を知り得たのだが……。私は、あの日、に薄々気付いていたんだ。そして、ゼロに幼い子供の頃のルルーシュの面影を感じた。だから半信半疑に黒の騎士団についてきた。そして、まさに。あの日、東京決戦のあの日にフレイアが射たれた時。ナナリー様の名を連呼して撤退したあと、数日。閉じ籠ったときほぼ確信した。やはりルルーシュだったのか。となのに私は、我々は、彼の真意に気付かず。ギアス疑惑で彼を突き放してしまった」


「藤堂さん。その事に、関しても彼は、許すと思われます。あの日。最高の駒だと罵ったのに直後に小声で私に。君は生きろと言ってくれた。」


「カレン君。なら、あの日、何故。我々の元に?君が向こうに行けば、被害も押さえられたはずだ」


「それが、彼の優しさで強さで弱さだから。確信も持てなかった。私の気のせいかもしれなかった。彼の言葉の真意に気付けなかった。私も同罪……でも、一応。制止したけど、皆にかき消された。」


「すまなかった……」

「ごめんなさい……」
至るところで謝罪の言葉が発せられた。


それまで、自分の発言を見計らっていたナナリーが、言葉を発した。


「……皆さんも色々と思い当たる節があるのですね?では、それなら彼の墓に参りましょう。ロロさんの墓に。彼が御兄様を助けてくれたんですよね?だから御兄様は、行動起こせた。……ですよね?お墓は、スザクさんが知っているようなので」


「イェス。マジェスティ」



「もう…………。こんな時くらい。あの頃のスザクさんに戻って下さっても良いのに……。本当に、頭固い(怒)あっ。後、御兄様の所へは、その後、向かいましょう」


黒の騎士団一同。
「はい。ナナリー陛下」



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