【HQ】 lilac 【黒バス】
1
同棲し始めて知ったこと。
朝が弱い彼女は、簡単には起きれない。
だから俺が先に起きて、
簡単な朝食の準備をする。
「…おはよう、孝支くん」
「ん、おはよ。」
目をこすりながら、いつもの席について、コーヒーをすする。
「…あー、おいしい。」
「いつも思うけど、それ、甘すぎるよな…」
砂糖をたんまりいれて、ミルクも注ぐ。
コーヒーじゃなくカフェオレといったほうがいい。
「孝支くんのは苦いよね…。あ、いつも孝支くん、朝ごはんごめんね。」
そうはいうけど、夕食や家事は基本彼女がやってくれるから、おあいこなんだけど。
「んー、早く起きるとゆづの寝顔見れるから、な。」
「…ばか。」
一気にかおを赤くする。
「一緒に住んでさ、ゆづの可愛いとこいっぱいしれて嬉しい。」
「そうかなあ…見苦しいとこしか見せてない気がするけど。」
あー、孝支くんのせいで顔が暑い、なんて言って、手で仰ぐ君。
近づいて抱きしめる。
「…え、ちょっと、孝支くん…。」
「今日は休日だし。
まだまだデートまで時間あるから、いいべ?」
「…うん。」
こんなに朝からかわいすぎる君が悪い。
両手をつかんで、ふかふかのカーペットに押し倒した。
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