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【HQ】 lilac 【黒バス】
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お題。確かに恋だった 様から。





切ない雰囲気にどうしてもなってしまう、この日。
もちろんまだ桜なんて咲いてない。

「…はーあ。」

桜、咲いてるといいですね。
なんていった彼の言葉が頭の中に蘇る。

この時期に咲くわけないでしょ、軽くばかにした言葉を
そのまんま受け止めて、
そっすかね?なんて言ったもんだから、あのときは面白かった。


もう、普通に会えなくなるんだ。


「ゆづサン。ういっす。」

「影山。」

彼、そう影山飛雄は、私の部活の後輩。

「あれ?及川サンたちは?」
「及川は女子に囲まれてる。岩ちゃんは国見ちゃんたちのとこじゃない?」

いつものように口をとんがらかせて。
まっすぐな黒髪で。


「…そうっすか。
先輩、ほんとに卒業するんですか。」
「うん。すぐ高校生だよー。烏野高校。」
「高校生…」

珍しく、考え込んで。
うん、こういうところもきっと。

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あきゅろす。
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