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よみもの~中等部編
最低最悪、八つ当たりしたい気分なの

最低最悪の日。。。の次の朝も、最低最悪
生理はじまっちゃってお腹は痛いし、身体もキツい
昨日の事で、気分は最悪
これで試験前じゃなかったら、とっとと休んでるレベルよ、まったく。。。

とりあえず、食後に鎮痛剤を飲んでよろ〜りと学校へ行く
お腹と腰にカイロを入れて。。。腹巻きもしとこ。。。
あーーーーーーー、もうっ、めんどくさっ

「由香ちゃん、おはよっ♪」
「おはよ...」
「あれ?元気ないね?どうしたの」
「生理」
カノンは大丈夫?と心配してくれる
それもそのはず。。。このコの生理前のヒドさなんて、病気レベルだもん
お医者にもかかってるって言うし
辛さがわかってる分、やさしくなれるんだろうな

それでも、ナントカ耐えたのは、お昼休みまでだった
「カノン〜〜〜〜〜〜...」
なんか身体が辛くて涙が出てきた
「辛い?我慢できない?保健室行く?」
私は、うんうん、と頷くしかできなくて、
結局カノンに連れられて来た保健室で。。。泣いてる
保健の先生に鎮痛剤を貰ってのみ、少し横になってなさい、と言われたけど、
オイルヒーターの前に二人して座り込んだ
保健の先生は、そんな私達の為に、ヒーターの前にラグを敷いてくれた
カノンは私に付き添ってぺたと、横に座り、背中をさすってくれている
そしてにへっ、っと笑って
「由香ちゃん、おなかすかない?お弁当持ってこようか?」
そのにへにへ顔に、また涙が出る
こんなボケた事を言うけど、
こういうときは、どんな慰めの言葉よりも一番気持ちが落ち着く
「うん...アンタ、お腹空いてるもんね?」
私、泣いてるんだけど、笑ってる
何よコレ、どうしてアンタってそうなのよ。。。
アンタといると、元気貰える。。。なんなんだろうね?

カノンは何もきかない
どうしてほしい?とか、どうしたらいい?なんて、そんなコトもいわない
ただ
なんかそこにいてくれるだけで、ホッとする
そりゃボケ加減が尋常じゃないけど。。。それでも、気持ちが落ち着く
私が男だったら、カノンの事、ぜったいカノジョにするんだから
海堂君のバカっ
こんなの、海堂君だけが独り占めしていいはずないんだからっ
。。。って、何八つ当たりしてんだろ、私。。。

お昼休憩が終わる頃には、痛みも気持ちも落ち着いて教室に戻れそうだった
でも、泣きはらした目で教室には戻りたくない。。。
そんな気持ちを知ってか、保健の先生も、ちいさなアイスパックをタオルで包んで渡してくれる
目の上に当てておきなさいね?と
カノンは、カラのお弁当箱を二つもって、またあとで来るね?と、5時間目の授業に行った

「西森さん、どう?6時間目の授業には出れそう?」
ラグの上で、クッションを抱えて横になってる私の側にきてたずねる
「それとも早退する?お家に連絡しましょうか?」

あと一時間だけ、でも、もういいや。。。今日は帰る
「先生、私...」
何で泣くのよ私!ヘンよ
「もう帰ろうね?」
優しい声も、なんだかじぃ〜んとしてしまった

先生は5時間目が終わって様子を見に来たカノンに、私の荷物を持ってくるように言い
私は6時間目に入ってしばらくしてから、学校を出た

迎えにきてもらう程のことはなかったので、自分でバスで帰る
それでも、家について、なんかキツくて熱を測ってみると、38度を超えていた
身体がキツかったのは生理のせいじゃない
どうやら、私は、本格的な風邪をひいたらしい

もうっ、最悪じゃんっ

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