よみもの~中等部編
5 ~kaoru
あまりにも彼女の具合が悪そうだったので、俺は付き添うことにした
彼女はとてもつらそうに立ち上がり、心もとない感じでやっと、教室を出た
ゆるゆると足を引きずるように歩く彼女の半歩後ろで、
もし倒れそうになったら支えなくては、と、変な正義感を持ちつつ、緊張しながら歩いていた
保健室までもう少し、ほぅっと息をついたそのときだ
彼女は、小さな悲鳴のようなものをあげた
「菊池さん?」
俺は彼女を保健の先生のところへ連れて行き、半ば、逃げるように教室へ引き返した
わかってしまった
怖かった、ただ。。。恐ろしかった
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