よみもの~中等部編
3 ~canon
「かのんちゃん、おはようございます」
朝練が終わったはずえクンが、いつものように、私を玄関でとらえる
「おはようございます、はずえクン
今日も寒いですねぇ」
「僕、朝は弱いから寒くなると、ね」
いつものように無邪気に接してくれるはずえクンにほっこりさせられる
それにしても、くすくす笑って、そうだ、と、頷くはずえクンは、
いつの間にか私よりも背が高くなってて、なんだか凄くハンサムになってるんですけど。。。
「ね、かのんちゃん、もうすぐバレンタインですよね?」
なんだろな?
「ハイ、もちろんありますよ?」
海堂君とそっくりな顔なのに、雰囲気がかわいらしいというか、
ハンサム度が違うんだよねぇ。。。
「僕、毎年楽しみにしてるんですよ?ね?
あ、由香先輩」
はずえクンの目線の先には、由香ちゃんと桃城君
そして井戸端会議がはじまるの
いつものパターン
でも
ホラ。。。また。。。
はずえクンだって気付いている
だけど、気付いていても、今迄とかわらずに接してくれる
その強さはやっぱりうらやましい
私だって隙をみせるわけにはいかない
自分のためだけじゃない
こうやって、私の事を好きでいてくれる人たちの為に
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