よみもの~中等部編 2 ~canon 一月中に内部受験会も無事終わり、いくら中3だとはいえ、 ほとんどの生徒がそれで高等部進学を決めているから、そこまでギスギスした雰囲気はない 私は春から高等部へ進学する 海堂君、由香ちゃん、桃城君も そして2月、バレンタインの季節 今年、由香ちゃんは私の足を心配して、一緒に買い出しには行かない 桃城君とはずえクンにあげるんだって なんでもブラウニーを焼くんだ、って張り切ってる へぇ〜っと、感心してると、カノンは?って聞くから 私も、海堂君とはずえクン、優先輩にあげようって思ってる、って言うと、 うんうん、って笑うの 「あ〜...桃城君にもあげたほうがいいよね、お世話になってるし」 「ま、アイツは質より量だから、食パンでもあげればいいんじゃない?」 。。。由香ちゃん、それ、ヒドい。。。 それなら、私もチョコケーキでも焼こうかな 。。。うーーーでも、穂摘ママのお手製のケーキを食べ慣れた海堂君達に、 私の手作りケーキなんて、食べさせられないな、うん う〜ん、と考えて、やっぱりネットでお取り寄せ、か。。。 あ、お父さんブリュッセル行くんだったっけ。。。ベルギーチョコ買ってきてもらおうかな はずえクンの大好きなチョコって、確かあそこのお土産だったはず もうヘンな言い訳はしない 私は私がしたいようにすればいい どうせ、何をしたってイロイロいわれちゃうなら。。。と、開き直った 開き直る事ができるようになった 傷つかない、って言ったら嘘になる だけど もう。。。 [*前へ][次へ#] [戻る] |