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よみもの~中等部編
19 ~kaoru

毎日俺はかのんの病室へ訪れる

「疲れない?」
かのんは心配そうに俺の顔を覗き込む
「大丈夫だ」
練習の後で、流石に身体は疲れていた
だけど、練習が終わって一番にお前に会いたくて、
いてもたってもいられなくて、ココに来てしまう
お前の顔を見るだけで、気力が湧いてくるんだ

おばさん達がいると、どうしても遠慮してしまうけど、
それでも、家族の会話を聞いているだけで。。。お前の声を聞くだけで、優しい気持ちになれる
そして、やる気も貰える

たまにはお前に触れて『充電』もする
お前が言ってた。。。本当に『充電』って便利な言葉だな?
お前の手のぬくもりに、ホッとする
頬をなでると、くすぐったそうに笑うその顔に癒される

母さんとおばさんが部屋を出て行ってから、お前に触れてみる
さらりと揺れる髪に指を滑らせ、そっとお前を俺に引き寄せる
くすり、と笑うかのんに触れようとしたその時、外で母さん達の笑い声がきこえた
俺は驚いて、だが、何事もなかったように装うつもりだったのに、
自分が考えていた以上に焦っていたらしい
力加減を間違えて、椅子ごと滑り転げてしまった
そんな俺をベッドから見下ろすかのんの顔が、一瞬ぽかん、となって、
すぐに、くちゃっとしぼむ。。。


「笑い過ぎなんだよ、お前はっ」


なんだよ、そんなに笑わなくたっていいだろ?
お前だって焦ってたくせに、と、ちょっとムッとする
でも
こんなにハラの底から思いっきり笑うお前をみるのは、本当はすごくうれしいんだ
もちろん、俺の事を笑ってるってのはわかってる
それでも、うれしい

お前のその明るさが、俺にとって『大切にしたいもの』だって、本当にわかったんだ


もう、二度と手放したりはしない

*******
途中経過報告 2013.07.01

やっとこさ、続きをアップできました…って、たった2ページだけどさ(爆)

6月はムスメちゃんの卒業式や、実家に帰っていた事もあり、
本当にばたばたで、あっという間の一ヶ月でした。
えぇ、頂いたメール、メッセージのお返事もできてない状態で、
大変不義理をいたしております、もうしわけございません(平謝)

7月も、後半にお出かけを控えているので、どこまでがんばれるかわかりませんが、
とりあえずの目標は…
凶悪に長くなってしまった『turblence』を終わらせたいですw
なんとなく(←重要)下書きはできているのですよ、ハイ、終わりが見えてきましたー(棒読み)

…って、とっとと終わらせて、次のおハナシに移りたいと、心底思う日々…orz


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あきゅろす。
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