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よみもの~中等部編
12 ~takeshi

カノンちゃんが入院してから数日後、ハズエからカノンちゃんの様子をきくことができた
手術もうまくいったらしく、今はリハビリをがんばっているらしい

「ハズエ、すまねぇ...」

ハズエは目をぱちぱちして、笑う

「何ですか?」

余計な事を言ってすまない、と、言いそうになる

「あ...いや...」

だが、ここでまた『余計な事』を言って蒸し返すのもイヤだった
でもハズエは俺よりも一枚も二枚も上手。。。

「僕は、かのんちゃんが好きですよ?
 何を言われても、ね?
 だから『今まで通り』僕はかのんちゃんと関わっていくつもりです」

ふふっと笑い、俺の目をまっすぐ見る
あの日見せた動揺は、もう微塵も感じない
流石だよ、お前。。。

「あぁ、そうだ...
 終業式の次の日は、病院でミニコンサートをするって言ってましたよ?
 吉川先輩と近藤さんも一緒に
 僕は午前中部活だから、昼から行こうかと思ってるんです」

そこで、予ベルがなった
ハズエは、くすっと笑いぺこ、と頭を下げる

「失礼します」

そう言って自分の教室へ駆けていくハズエ
お前、本当に強ぇよ。。。

俺なんかよりも

多分、アニキ。。。よりも、な。。。

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あきゅろす。
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