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よみもの~中等部編
6 ~canon

いつものように、はずえクンが教室まで私を迎えにくる
「かのんちゃん、荷物、ちゃんと持ちましたか?」

「ごめんね、はずえクン...
 部活あるでしょ?私、大丈夫だから」
「僕がこうしたくて、来てるんですよ?
 それとも、迷惑ですか?」

はずえクンは、とてもやさしい
何を言われても、僕は気にしませんよ?って
海堂君と同じ事を言うんだね?
同じように上目遣いに顔を覗き込みながら。。。

くったくないはずえクンに、心が痛む
はずえクンの心配をしてるんじゃない
また何か言われるんじゃないか、って、『自分の心配』をする

そうしていると、桃城君が由香ちゃんを迎えにくる
それで結局、はずえクン、由香ちゃん、桃城君に支えられながら、
私は音楽室への階段を上る

人目に怯えて。。。ビクビクとしなきゃいけない
欲しいものを手に入れたって
それはかわらない

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