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よみもの~中等部編
5 ~kaoru

学校から帰り、用意してあった昼食を葉末と食べる
途中、電話が鳴り、母さんはテーブルをはなれた


「明日、学校が終わってからランチ行くでしょ?」
洗い物をしていると母さんが、何の疑問も持たずにそう言う
「え?」
俺は戸惑った
ランチって。。。今朝、西森達が騒いでたアレのことだよな?
「母さんも誘われたんですか?いいなぁ...
 僕は部活があるから行けないけど、兄さんは行くんですよね?」
「あら?そうなの?
 私、智子さんに行くって言っちゃったわよ?」
「しょうがないでしょう?
 部活をサボる訳にはいかないし...」
「そうね...
 そうそう、奏音ちゃん、あまり良くないらしくて、
 再手術になるかもしれないんですって」
「そうなんですか?
 でも、学校じゃそんな事、一言も...?」
「経過をみるための検査でわかったらしいんだけど...
 私も詳しくは知らないの」
「そうですか...
 あ、でも、確かに車から降りる時は大変そうでした」
「そう...かわいそうに...
 薫、明日は奏音ちゃんの事、助けてあげてね?
 葉末じゃまだ危なっかしい所があるでしょ」
「母さん、それ、酷いですよっ
 でも、まあ僕よりは兄さんの方が力もありますしね
 かのんちゃんだって、安心でしょ?」
俺は、わかったよ、と吐き捨てる
母さんと葉末は、試験の事や明日のランチの事、部活の事
そして
かのんの事をなんだかんだ、と話しをする

「じゃ、俺、明日の準備するから」

この場にいたく無かった

俺に何をしろというんだ?
かのんが。。。

かのんは、嫌がるに決まってる。。。

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あきゅろす。
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