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よみもの~中等部編
23 ~canon

痛い。。。痛い。。。

息が詰まる。。。痛い。。。


でも、こんなに気持ち良く弾けたのは、本当に久しぶりで。。。
やめられない、やめたくない
痛くても、どんなに、辛くても。。。
なんだっけ、このカンジ。。。

ラスト。。。
最後の和音に体重をのせた
もう、腕が上げられなかった
それでも、最後まで。。。弾けた。。。よかったぁ。。。

「奏音ちゃんっ!!」
「へへっ...先生...やっぱり痛い...
 約束破って、ゴメンナサイ...」
肩で浅い息をする。。。沢山息を吸ったら、きっとすごく痛い
本能ってスゴいな。。。ちゃんとわかってる。。。
「うん、もう少し...四、五日もしたら痛くなくなるから
 そうしたら、また弾きにこようね?もう少し我慢、しようね?」
「ハァイ...」
痛くて、気が遠くなってくる

所詮、私はこの程度、かぁ。。。
無理したって、その差が埋まる
。。。ううん、縮まるはずはなかった
わかってたのにね
どうやったって、海堂君とは、つりあわないんだ、って。。。


車椅子にのせられる時、まっすぐ海堂君の顔をみることができた
他所を向いて、ホントにイヤそうな顔。。。
その顔にまた傷つく自分がいる

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あきゅろす。
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