よみもの~中等部編 7 ~hazue 僕は経緯を知っている事、彼女と個人的に親しい事、 そして、家族同士での付き合いもある事を伝え、 病院へ同行したいと、かのんちゃんの担任へ申し出た 兄もいてくれた方が心強いから、と、控えめに言うと、 それもそうだな、と、案外あっさりと承諾を得た 僕は答えを渋られるかもしれない、と、思ったから、拍子抜けしてしまった 兄さんがいた方が心強いだって? 逆だよね 今の兄さんは、僕がいないと、指一本動かす事だってできない 僕は教室へ戻り、自分の荷物をバッグへ放り込み、 自分に落ち着け、と、大きく深呼吸をして、職員室へ入る かのんちゃんの荷物は、由香先輩がまとめてくれたようだ 兄さんは自分のバッグとかのんちゃんのバッグを抱えていた 僕たちはかのんちゃんの担任の車で病院に向かった 何て偶然。。。いや、皮肉、かな。。。 かのんちゃん、ここは僕達が初めて出会った場所ですよ [*前へ][次へ#] [戻る] |