よみもの~中等部編
4 ~canon
もうすぐ中四国地区のコンクール
夏から続けてコンクールに出場するのは、体力と気力が必要だった
ピアノの練習よりも、気持ちが続かなかった
だからって、あきらめる事はできない
あきらめる?
なにをあきらめられないんだっけ?
頭の中は霞がかかっていて
自分でも何がしたかったのか思い浮かばなくなってる
自分の価値を示したいから?
私
私、海堂君の為にがんばるの?
自分のため、に、がんばるの?
一緒にいたいから?
私。。。何がしたかったの?
何が欲しいの?
わからなくなってきた
なんでがんばらなきゃいけないんだっけ?
何のために?
どうして笑わなきゃいけないんだっけ?
なんで泣いちゃいけないんだったっけ?
『視線』と『ウワサ』は、確実に私の気力を削ぎ取っていく
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