よみもの~中等部編
2 ~canon
To;何組?私、1組〜
早速、由香ちゃんからのメール
Re;ホント!?私も1組!!うれしぃ〜♪
Re;えぇ〜…またカノンのお守りをさせられんのか、私っ
Re;ひどぉい、由香ちゃんに見捨てられたら、私、生きてられない〜
そして、返信してすぐに電話がかかってきた
(カノン、ホントに1組なのっ?)
「うん、間違いないよ、1組さんだぁ〜
よかったぁ〜、由香ちゃん愛してる愛してるっ」
(しょ〜がないな〜、また一年、つきあってあげるわよ)
そういいながらも、電話の向こうの由香ちゃんも、うれしそう
(トコロデ、海堂君は?知ってる??)
「あ、うん...10組だって」
(そっかーーー、離れちゃったか)
「桃城君は?」
(はぁ?)
「桃城君、きいてないの?」
(アイツは、6組)
「そっかー」
(なによぉ)
「いや、残念だなーって思って」
(.....)
黙り込む由香ちゃん。。。
私、何かヘンな事言った?
最近、気が緩むと、すぐ、迂闊な事を言ってしまう
(カノンこそっ)
「はぁ?」
(カノンこそ、残念よねーーー)
なんかイジワルな口調だ、と、思うのは、私が卑屈になってるから?
「そうかな?別に、一緒のクラスでも特に、って事ないよ?」
嘘ばっかり
ホントは、ホッとしてるくせに
「ま、ま、そんなコトよりも、私は由香ちゃんが一緒だから、
とーーーーってもうれしいのっ♪」
(ははっ、私達、腐れ縁ってヤツかもねーーー
しゃぁ〜ないっ、今年も面倒見てあげるわよ)
「うわぁ〜い」
よかった。。。
ホントによかった、由香ちゃんがいてくれて。。。
でも、いつもいつも由香ちゃんにかばってもらうわけにはいかない
大好きな人たちに、迷惑をかけたくない
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