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よみもの~中等部編
9 ~canon

いつの間にか、6時間目が終わっていた
ホームルームも。。。
ヘンなの。。。
何も考えなくても、ちゃんと教科書やノートは揃えて鞄に入れてる
身体はちゃんと動いてる

「オイ...ちょっといいか?」
何も聞こえてなかったようでも、海堂君の声はちゃんとわかる
ヘンなのっ、私。。。
「ごめん...私、今日はレッスンないから、はやく家に帰って練習したいの...」
そうよ、ぼーっとしてないで。。。はやくしなきゃ。。。
先輩達の姿が見えないうちに、見つからないうちに、早く学校を出たい
教室を去り際に、怒った顔の由香ちゃんが眼に入った
何か言いたそうに口を開きかけた由香ちゃんに、またね、って。。。
だって、由香ちゃん私の事怒ってる
怒ってても仕方がない、だって、全部私のせいだもの。。。
私。。。


足早に学校を出る
「待てよ...お前」
「だって、私じゃみんなが納得しないもの!」
それなのに、なんで。。。海堂君がいるの?
みんなこっちを見てる
何か言ってる
「一番納得してないのは、お前だろうが!?」
 それに、俺がナットクしてりゃいいことだろ?
 なんでそんなに他人の事を気にするんだよ」
私の事、悪く言ってる
海堂君の事も
由香ちゃんの事も
私のせいで。。。
「...だって...それじゃ、海堂君...迷惑する
 由香ちゃんだって、今日の事で何言われるかわからないじゃない...
 全部...私が悪い...から...」

海堂君を好きな事が、そんなにいけない事なの?


私だからいけないの?

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あきゅろす。
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