[携帯モード] [URL送信]

よみもの~中等部編
2 ~yuka

「おはよー」
「おはよう〜」

いつもの朝の風景
アンラッキーな事に、私の席は廊下側一番前
寒い上に、人の出入りが鬱陶しくて、いつも朝はカノンの席の近くにいる
そんで、この、超絶ボケ女のカノンは
なぜか、神様からむっちゃくちゃ愛されているらしく、窓側一番後ろ
その上、愛しのカレシは、そのナナメ前とか。。。
まったく、どんだけよ、カミサマ
不公平にも程があるってモンですっ
ちなみに、愛しのカレシは朝練から解放されていないのか、まだ姿はない

ざわざわざわざわざわ。。。

ざ〜わざ〜わざ〜わざ〜わざ〜わ。。。

ん?

何かいつもとは違う雰囲気。。。なに?

廊下が騒がしい
しかも、そのざ〜わざわが、どんどん。。。近づいてきてるような。。。

ざわざわざわわっ!!!

!?

そのざわざわの原因を認識した私は、椅子からスッ転げそうになった

うわっ!誰ですか、この 超絶イケメン!! と、呼ぶべきこの麗しいお方は!?

ちなみに、私のイケメン基準は、不二先輩と、チョーHigh Level。。。
それなのに。。。この人は、私に『超絶イケメン』とあっさりといわせるほどのレベル
。。。背が高くて、モデル並みのスタイルに、
そして、整いすぎた顔にちょっと歪む様に笑う唇が
なんとも

セクスィ〜〜〜〜〜〜〜!!!

そして

「あぁ...いたいた」

と、なんとも色っぽい声を発しながら、近づいてくる

って!?

近づいてくる!?!?!?

この状況、スッ転げずにいられるのは。。。カノンくらいよね

しばらくその美しい顔を惚けたように眺めていると、
その超絶イケメンの君は、また、腰が砕けそうになる程甘い声、いわゆる。。。
え。。。え。。。

エロボイス

。。。で、ささやいた


「ねぇ君、謝恩会で俺のパートナーになってくれないかな?」


。。。。。。。。。。



「はい?」



また『その』リアクションか〜

「うん、君、菊池奏音さん」

。。。そう。。。
その超絶イケメンの君は、私じゃなく、
カノンにその『謝恩会のパートナー』を申し込みにやってきたわけだ
ちっくしょー
なんでいっつもカノンなのよ、美味しいトコもってくのはっ!?
カミサマ、カミサマ、
世の中不公平だらけです

「.....ええぇええっっと...はい?」

また、脳ミソの回路が繋がってないみたいです、このボケ女は

[*前へ][次へ#]

2/91ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!