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よみもの~中等部編
8 ~kaoru

もう、泣く力も残ってねぇ。。。

それくらい、声を出して。。。泣いた
かのんを抱きしめる力ももうなく、惰性で腕を身体にまわしているだけ
「海堂君...そろそろ、着替えないと...」
擦れたかのんの声に、やっと、頭をもたげ辺りを確認する
そして目に入ったのは、かのんのふにゃっとした顔と。。。
「あ...すまねぇ、お前の肩...」
俺の涙でベトベト。。。あ、俺の胸も、ベトベトしてる
「お前、先にシャワー使えよ」
身体を離した瞬間、かのんは、あ...と、声を上げ、気まずそうな顔を向けた
「...お布団...」
そこにはさっきまでの行為の痕があった
俺はかのんが気にしない様、軽口をたたく
「いいから、さっさとシャワー浴びてこいよ
 母さん達帰って来ちまったら、いい訳もクソもねぇだろ?」
「...でも...」
俺は立ち上がり、タンスからTシャツとハーフパンツ、そしてタオルをとりだし、
タオルをかのんに放った
「俺、片付けとくから、早くしろ」
かのんは、タオルを身体に巻き、顔をしかめながら、制服を拾った

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