よみもの~中等部編
7 ~kaoru
涙が。。。止まらない
俺はかのんを抱いた
うまくいった、とか、とうとうヤッたとか
よく男共がおもしろ半分に話してるようなそんなもんじゃない
俺もかのんも必死だった
そう
ただ。。。必死だったんだ。。。
俺は自分が声を上げて泣いていることが恥ずかしかった
でも押さえきれない
好きな女を自分のものにしたという征服感?
かのんを抱いたと言う満足感?
ちがう
かのんに苦痛を与えてしまったという、罪悪感
それもあるかもしれない
だが、それよりも、そんな苦痛を与えた俺なのに
それでもまだ俺の事を抱きしめてくれるお前に対する感謝
そして、まだ俺の腕の中にとどまってくれている事への安堵
かのんも泣いている
泣くなよ。。。
泣かないでくれよ
俺、
お前を泣かせてばかりだ
そんな。。。そんな俺なのに、そばにいてくれるお前
これ以上に幸せな事ってあるのか?
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