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よみもの~中等部編
6 ~canon

制服のリボンをほどく手が。。。
ブラウスのボタンを外す手が、震える
本当にいいの?
今ならまだ。。。
向かいに座る海堂君も
制服のボタンを外す手が震えているようにみえる

海堂君はシャツのボタンを上から3つまではずしたところで
私をふんわりと抱きしめた
「無理してねぇか?」
わからない
ブラウスのボタンを外す手が止まった
「本当に後悔しないか?」
低く静かな声でささやく

海堂君はボタンにかかったままの私の手を取り
私のブラウスのボタンをはずしはじめた
手が震えている
うまくいかないというよりも
何かに怯えている風で
海堂君こそ、無理をしているんじゃないかと
そんな事が頭に浮かんだ
ブラウスを脱がされ、ブラのホックもはずされた
私は海堂君にしがみつく
「やめるか?」
首を横に振るだけの私
恥ずかしくて、声が出ない
しばらくそのまま、海堂君はふんわりと抱きしめてくれるだけ
心臓が、どくどく動いている
私の?それとも海堂君?

「制服...シワになる...」
その言葉に、私は少しだけしがみついていた腕を緩めた
海堂君は、自分の制服のシャツを脱ぎ、ぱさっとソファにかける
ゆっくりと向き直った海堂君は、
お前、白いな。。。と、ふわ、と、笑った

海堂君は私に腕をまわして、頭をなで、背中をさすってくれる
海堂君のとくとくと打つ心臓の音が心地いい
ちらと、目線だけあげると、海堂君ののど仏が、ごろんと動くのが見える
決して厚くない胸だけど、固くて。。。胸だけじゃない、身体のすべてが固い
余分なものが一切なくて、とてもキレイ
こうして直に触れていると、自分とは違う性なのだと。。。改めて思う

「本当に...いいのか?」

海堂君は、ぎゅうっと腕に力を込めて私を抱きしめながら、耳元でそう言った
この先、こんなに人を好きになる事が出来るのか?と
それくらい海堂君の事が好きな自分を思い知る
海堂君なら。。。

海堂君だったら。。。いい。。。

海堂君だから。。。

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あきゅろす。
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