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よみもの~中等部編
4 ~kaoru

俺の部屋の、テレビの前のテーブルでサンドイッチを食べる
「試験どうだった?」
「あ?別にいつも通りだけど...お前は?」
「うぅん...英語がねぇ...
 あの関係代名詞ってヤツ、どうもクセモンだよねぇ...」
「お前、英語苦手だったか?でも、香港じゃ結構しゃべってたじゃないか?」
「会話はね、適当でも通じるけど、学校の勉強はよくわかんない
 っていうか、全然ピンとこないんだな、これが
 ん、まぁ、今回は赤点だけは回避できてそうな予感っ、ははっ」
って、笑うな、っていうか、笑えねぇだろ、それ...
呆れた俺の顔をじぃっと覗き込む
「海堂君、英語得意だよね?」
「得意っていうか、まぁ...嫌いじゃねぇ」
ふぅん、と拗ねた目を向ける
あまり拗ねさせるとあとで倍になって返ってくる、うん、そうだ。。。
ここでちょっと持ち上げておこう
「で、でもお前、理数強ぇだろ?」
サンドイッチを齧ろうと、あーんと、あけた口そのままにこたえるかのん
「ああ、あれこそ、憶えるだけでいいでしょ」
素っ気なく言うと、サンドイッチにぱっくりと齧りつく
「おぼえるって...応用は?」
「数学なんて、モンダイの数こなして、パターンさえおぼえちゃえば簡単でしょ?
 英語よりよっぽどマシよ」
ふんっ、と、いじけてるのか拗ねてるのかよくわからない顔で
サンドイッチを頬張るかのんに、笑いが出た
「何でそこで笑うかなぁ?」
口調こそ拗ねているが、顔は笑っている
「やっぱお前、おもしれぇな?」
「流石、でしょ?」
二人で笑った

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あきゅろす。
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