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よみもの~中等部編
7 ~kaoru

結局そのあと、先輩達は珍しそうなチョコレートや、気になるチョコレートをどんどんと開け、
チョコレートの品評会のようなか雰囲気になってしまい、
俺はかのんのチョコレートを食べるタイミングを失った

「あれ、そろそろ下校時間だね
 早い所片付けて、帰ろうか?」
「うわっ、ホント!もうこんな時間〜?」
先輩達は、机に広げたチョコレートと、ソレを包んであった包装紙やリボンを、
ぐいぐいと紙袋に詰めていった

かのんは、ときかけた包装をまた、丁寧に包み直し、チョコレートをバッグにしまい
帰る準備をする
「海堂君も、ホラ〜、荷物しっかり持って!
 早くでないと、警備の人がやってきて『こんな所で食べるな〜』って怒るよ?」
ふにゃっとわらうけど、どうしたんだよお前
何か変だろ?
「じゃ、カノンちゃん、ばいばいね〜、あ、薫ちゃんもっ」
「奏音ちゃん、チョコレート、期待以上だったよ、ありがとう」
「お気に召していただいて、よかったです」
「じゃ、海堂、またね?」
「...っス」

二人が出て行ってからも、かのんは荷物をまとめる手をとめず
先輩達が座っていた椅子も、綺麗に並べた

「海堂君、帰ろう?」

「待てよ!
 俺、まだお前のチョコレート、食ってねぇっ!!」

なんで。。。

泣くんだよ?

何でお前、泣いてんだよ?

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あきゅろす。
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