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よみもの~中等部編
4 ~kaoru

そして、一日、何事もなく、とはいえないものの、無事、部活の時間になった
いや。。。これからが、一番の気の引き締めどころ、だろう

案の定、テニスコートのまわりには、沢山の女子グループがざわめき合っている
コレを見越してか、引退した3年生も、今日は練習に参加している
って、コレじゃ練習にならねぇんだがな。。。
それにしても
なんか、俺からは想像もできない
わざわざ、チョコレートを回収する為に、部活に参加するってどうだよ?

俺は鬱陶しいと思いつつも、邪険にする事もできず、
ただ事務的に、チョコレートを受け取る
「あの...海堂先輩、コレ...」
「ああ、ありがとう」
部活時間も半ばを過ぎた頃、コート近くの水飲み場に、かのんと西森の姿をみつけた
どうせ、不二先輩をさがしてるんだろう
いつもは、ずけずけと遠慮のないくせに、こういう時はビビリなんだよなアイツら
「海堂君、これどうぞ」
「ありがとう」
お?不二先輩が二人に声を掛けたようだ
よかったな?今年も無事に渡せて
「先輩っ、受け取ってくださいっ」
「あ、ありがとう...」
やれやれ。。。今日は練習はあきらめるしかねぇか。。。


やっと合同練習終了時間になり、
俺と桃城は、いつものようにコートまわりをチェックし上がる事にした

さっさと着替えをすませた桃城は、ケイタイ片手に、なにやらにやにやとしていて、
。。。気味が悪い
しかし、そう言う俺だって、似たようなものかもしれない
さすがに、にやけたりはしないが。。。
俺も自分のケイタイをとりだし、かのんにメールを送る

To;部活終わりました。今何処にいますか?

 Re;視聴覚教室にいます。上がって来れますか?それとも、私が下に行きましょうか?
  
  Re;俺が視聴覚教室に行きます。

部室の戸締まりをし、おう、と、気のない声を桃城と掛け合う
桃城は自転車置き場へ、俺は、視聴覚教室へと向かう
階段の所で、西森にであった

「待ってるよ?」
ニッと、冷やかすような表情
なんだよ、お前らもだろ?と、心の中で悪態をつく
いくらこういうのに疎い俺だって、西森と桃城が、最近仲がいいのは知っている
まぁ、それも、かのんにきいたから、なんだけど。。。

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