[携帯モード] [URL送信]

よみもの~中等部編
2 ~kaoru

バレンタインデーの朝
まず、青春台駅についたところで2個

学校に行く途中で3個

部室前の待ち伏せ攻撃で。。。何個だよ?

朝練が終わって。。。数える気にもならない

下駄箱で、とうとう手に持っていられなくなる
何処の何方かは存じませんが、ご丁寧に大きめの紙袋ごとチョコレートを押し付けて走り去ったキミ
ありがとう、非常に助かります
俺は、その紙袋に、チョコレートを放り込んで。。。いや、丁重にしまって教室に向かった

教室に入ってからもざわざわと落ち着かない
俺が、じゃなくて、まわり。。。学校全体が。。。だ


「クラスの女子を代表して、お知らせがあります
 本日のバレンタイン、担任の小岩先生へ、クラスの女子全員より、これを贈呈します」
ホームルームでは、去年と同じように、クラスの女子からまず担任にチョコレートの贈呈式が行われた

そして、女子代表。。。だという田中が、キビキビと話し続ける
「モチロン、男子諸君にも、すばらしいチョコレートを用意させていただいています
 が、今回、菊池さんの発案で」

「えっ!?」

かのんは、いきなり自分の名前が呼ばれたもんだから、いつものマヌケ面をあげて、
呆然としている。。。
そんなかのんを横目に田中が笑いながら説明を続ける

「全員参加型イベント、題して【ロシアンルーレット大会】になりました」

なんだそれは?
もちろん、俺は声に出しては言わないが、まわりの男共は、一斉に疑問の言葉を投げつけた
「はい、注目〜〜〜
 ここにある一口大のチョコレート...
 24個あるんだけど、その中で3個だけ、普通じゃないのが混じっています
 後は言わなくてもわかるよね?
 男子に一粒ずつ選んでもらって、一斉に食べて欲しいの
 今でもいいんだけど...先生、どうしましょう?一時間目は先生の授業なんですけど...」
「わかったわかった、今日は特別だからな!」

オイオイ。。。先生も。。。いいのかよ。。。

24個のうち、3個だけが危ないんだな。。。
ということは、確率的に1/8
ま、大丈夫だろ
それに、変な味のヤツに当たった所で、所詮はチョコレートだ
あのイヌイジルを頻繁に飲まされて、ヘンな味に耐性がある俺にとっちゃ、どうってことはない

俺はチョコレートを一つつまみ上げ、田中の合図を待った

[*前へ][次へ#]

3/22ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!