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よみもの~中等部編
とうとうその日はやって来た

朝のホームルームで田中さんがアナウンスをする
「クラスの女子を代表して、お知らせがあります
 本日のバレンタイン、担任の小岩先生へ、クラスの女子全員より、これを贈呈します」
ぱちぱちぱち〜と、拍手が上がった
「モチロン、男子諸君にも、すばらしいチョコレートを用意させていただいています
 が、今回、菊池さんの発案で...」
えっ!?と、カノンが声を上げた
ボケてるカノンにしちゃ、すばやいリアクション。。。
ほとんどの男子の目線がカノンに飛ぶ
田中さんは、笑いながら言葉を続ける
「全員参加型イベント、題して【ロシアンルーレット大会】になりました」
なんだよそれー、とか、どういうことだよー、とかって、声が上がる
女子はみんなで笑いを堪えている
「はい、注目〜〜〜
 ここにある一口大のチョコレート...
 24個あるんだけど、その中で3個だけ、普通じゃないのが混じっています
 後は言わなくてもわかるよね?
 男子に一粒ずつ選んでもらって、一斉に食べて欲しいの
 今でもいいんだけど...先生、どうしましょう?一時間目は先生の授業なんですけど...」
「わかったわかった、今日は特別だからな!」
きゃーーーーーとか、わーーーーーーーーーーーー、とか、男子も女子も声を上げた
うん、やっぱ先生豪快だわ〜

女子が手分けをして、クラスの男子へチョコをすすめる
みんな真剣な顔でチョコを選んでるのが笑える〜〜〜
「行き渡った?あ?先生もですよ!!」
「俺もか〜?」
女子にきゃいきゃい煽られて、先生はチョコを選んだ
「じゃ、いい?
 はいっ!みんな一斉に口に入れて!!」
田中さんの号令で、男子は一斉にチョコを口に放り込んだ


ガタ、ゴトンっ!ガタンっ!!


。。。走って教室から飛び出していったのは

松尾クンに、橋本クン

そして。。。よりにもよって


     海 堂 君


だった。。。

うん、完全にコレで『海堂君クッキー』はなくなったね

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