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よみもの~中等部編
なによそれぇ、アンタらしくない

そしていつもの放課後ミーティング
でも今日は駅前のバーガーショップ
「由香ちゃん」
「うん?」
「桃城君からきいたの?」
「あ、バレた?」
「そりゃ、ね」
にへにへ、と、カノンが笑うかと思ってたら
ふぅっ、と、溜め息をついた
あれ?らしくないじゃん。。。
「いいな〜、由香ちゃんは」
それだけ言うと、じゅじゅーとストロベリーシェイクをすする
いつもと違う
「由香ちゃんはいいよねぇ...」
「どうしたの?」
流石に心配になって。。。
まさか、また何かアイツらに嫌がらせされてるとかじゃないよね?

「うん...
 なんで由香ちゃんと桃城君が仲がいいのはよくて
 私と海堂君はダメなんだろうね?」

「え...?」

「やっぱり...私に問題があるのかな...
 ...私、全然つり合ってないもんね...」

泣きそうなカノン
『私ね、海堂君に嫌われちゃった...』そう言ったあの時の表情と同じ
私はカノンにかける言葉を失いそうになった
だから、大げさに、冗談っぽく言葉を投げた
「何言ってんのよ!
 アンタ達くらいお似合いなのって、珍しいって!!」
そんなことないよ?と、笑う
カノンのホントの気持ちがわからない
けど。。。
アンタ達くらい、自然にお互いを思い合ってるってなかなかいないよ?
私の理想なんだから、カノンと海堂君はっ!!
でも、こんな事、口に出して言っちゃうと、スゴく安っぽく聞こえそうだから言わないだけ

カノンはにへっ、っと笑いこういった
「バレンタインデー、頑張ろうね♪
 今年は私を置いて逃げないでよね〜」

笑ってるカノンの本音はどこにあるんだろう。。。

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