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よみもの~中等部編
またこのコはトンデモナイ(倒)

去年の教訓から、今年は平日のお昼前に買い出しにいく事になった
上手い具合に、新入学生試験が2月の初めに3日間ある
当然、在校生の私達は、お休み
だけど、世間はお休みじゃない!
はっはっはっ!
勝ったも同然!
今年はゆっくりじっくり、不二先輩へのチョコレートを選ぶのだ!!
みておれよ、カノン、ふはははははははははっ!!!!!



去年も訪れたデパートのバレンタインチョコ特設売場
さすが、平日の午前中とあって、去年の殺人的なごった返しはない
「どんなのがいいかな?」
田中さんは、まっさきに私の顔を見た
「量より質?それとも質より量?」
私も聞き返す
「担任はともかく、男子には、やっぱり量じゃないの?」
児玉、キサマは黙っとけっ
カノンは。。。って、オイ。。。どこみてんの
カノンが見据える先にあるものは。。。
またかっ!
またしても『ネタ商品』かっ!?
「ね、アレ、なんかおもしろそうじゃない?」
なになに?と、田中サンが興味を示した
「いいね!全員参加型イベント!!」

し〜らないっ、っと。。。。。

そして、そこで、私の『海堂君クッキー』へのあわい期待は砕けた、粉々に

あっけなく決まってしまった。。。
まあ、揉めるよりはいっか。。。と、4人とも気が抜けちゃったみたい
「よしっ!由香ちゃん、不二先輩へのチョコ選びにいこう!!」
いや、気が抜けたのは3人で、カノンには抜ける『気』は最初から。。。ない
元気に宣言するカノンに、田中さんが笑う
「あれ?菊池さんは、海堂君にじゃないの?」
「いやぁ、いらないでしょ?」
にへぇ〜と笑いながら、どんなのがいっかなー♪なんて、ブースをみながら言ってるし
「ふぅ〜ん...菊池さんって、けっこう薄情なんだ」
児玉っ、言わせておけばっ!
もう、私はこの女を殴り倒す寸前だった
右手の拳に力が入る
「いいのいいの、それに海堂君、どうせ沢山貰えるんだろうし」
手をヒラヒラさせながら、にへにへにへ〜と笑う
コレは。。。カノジョとしての自信と貫禄?
いや、違うな。。。児玉のイヤミが通じてないだけだ。。。
「児玉さんはどうするの?」
カノンのボケ攻撃に、児玉はグゥの音も出ない
はっはっはーーーーだっ!
ザマァミロ

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