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よみもの~中等部編
4 ~canon

もう。。。もう放っておいて。。。

俯き、唇を噛み締め、嗚咽を抑える
それでも、見開いた目からはぼたぼたと涙が落ちる
くやしくて。。。
何が悔しいのかわからない
ただ、唇も手にも力を入れて
。。。ただ。。。
これ以上、わめき、当たり散らすのを押さえるのに必死だった

そうよ。。。
ハッキリさせて、壊れるのが。。。
いつか、壊れる日がやってくるのが怖い

だから
その日が来た時は
壊れるんじゃなくて、ゆるゆると、あきらめられるんじゃないかって。。。
自分からあきらめればいいと。。。そう思う。。。

ぎゅっと身体が何かに押し付けられた
ぶるぶると身体が震える。。。
胸が苦しい、呼吸が上がって
悔しさが怒りに変わる。。。
怒りが沸いて、感情がコントロールできない
何に対して怒ってるんだろう...自分でもわからない

所詮私達は、中学生の子供だ
大人からすれば、今言っている愛だの恋だのって
ただ熱に浮かれている子供の戯言にしかすぎない
そう言われるのがオチだ

その気持ちを自分たちが成長してオトナになったとき
やっぱりあの時は、そうだったね、と
そう言って笑いたくない
だから
愛とか恋とか
言い切るのが怖い

傷つきたくない
自分を嘲笑いたくない

だから、今は。。。その予防線をはっている卑怯者でしかない

そう思ってても、それでも。。。今は
海堂君の事が好きだという気持ちには嘘はつけない
今、自分にとって一番大切で特別な人

それでも
それでも。。。

私、めちゃくちゃな事考えてる。。。

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