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よみもの~中等部編
3 ~kaoru

夕食後、それぞれに時間をつぶし、
年の変わる瞬間をみんなで祝った
大人達は、また、お酒で乾杯
俺達は、お茶で乾杯した

その後はまた俺達子供グループは、俺の部屋で映画を観る事にしたが、
葉末は、大丈夫、といいつつ、また、ソファーで横になって、うつらうつらしていた
「葉末、布団で寝ろよ?」
「...ぅん...にぃ...さんは?」
「映画観るけど、うるさかったら、言えよ?」
俺は葉末を襖で仕切られた畳の間へ連れて行き、そこに寝かせた

「どうする?海堂君も、もう寝る?」
そう言うかのんのセリフが、あの日とシンクロして
なんだか恥ずかしい気持ちがこみ上げて、俺はつい笑ってしまった
「どうしたの?」
そう見上げるふにゃりとした顔に煽られ
俺はまた、とんでもない事をしそうになる自分に気付き焦った
「な...なんでもねぇ...
 俺、5作目の途中迄しか覚えてねぇから...」
「うん、いいよ?最初から?それとも...」
「最初から」
「了解」

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あきゅろす。
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