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よみもの~中等部編
【理屈じゃない】乾先輩風

それにしても。。。改めて考えてみると。。。
この海堂とあのカノンちゃん
二人でいるトコロは、なんだかほわん、としてて
そういうリアルな、なんかこう、生々しい雰囲気がないというか。。。
やけに冷めてると言うか、普通じゃないよなぁ。。。でも。。。
「きっと、お前らそう言う関係なんだろうな?
 男とか女とか...そういうんじゃねぇ...
 俺にはよくわからねぇケド、いいんじゃね?そういうのも」

俺とユカちゃんも、そんなになれんのかな?
いや、ま、俺としちゃ、ユカちゃんとはお前ら以上になりたいけどなっ

「こういうことは、さ...なるようにしかならねぇからな?」
そっか。。。そうだよなぁ。。。
「それにしても、オメェとこんなハナシするなんて思わなかったな?
 ホント、変わったよ、お前」

でもやっぱり。。。海堂の変化は尋常じゃねぇぞ?
コレもカノンちゃんパワーってやつか!?


To;まだ起きてんのか?

 Re;起きてるよ、どうした?おもしろクン

  Re;おもしろクン、言うな
     遅くにすまねぇ、でも、なんかハナシしたくなった

   Re;流石に電話はムリだけど、メールならオッケー

    Re;なら明日、電話してもいいか?

     Re;なんからしくないなぁ、いいよ、長電話はできないけど

      Re;悪いな、ちょっと電話ができそうなとこに移動するから

       Re;ラジャっ


俺はエントランス。。。海堂から離れ、トレーニングルームの外に移動した
通話ボタンを押すと、ワンコールで繋がる
「よぉ」
(どうしたどうした?)
ぼそぼそと籠った小さい声
「なんか、いいな...」
(ちょっと、よくわかんないコト言うんだったら切るよ?)
布団の中にでも潜ってんのかな。。。
「悪い...ただ、海堂とハナシしてよ
 いいなって思っちまった...アイツとカノンちゃんの事」
(ふぅん...)
「アレ?なんか感動薄いなぁ、ユカちゃん」
(私はいっつもカノンを見てるからっ)
「なんだよ」
(だから、いいなって思うよ)
「だったら」
(だからぁ、桃城君がいう事って、今更〜ってカンジなんだもん)
「今更か?」
(そうよ、今更
 でも、私達もそうなるんでしょ?特別なお友達サン?)
さらっとこういう事をいってのける所もやっぱいいな
「俺、やっぱユカちゃんのこと、すんげぇ好きだわっ」
(そりゃどうもありがとう)
「ちぇっ、なんだよその言い方、傷つくなぁ、傷つくぜ...」
(でも私も桃城君の事、好きだからね)
「おうよ!」
(もう切るよ?あんまり夜中に電話してると、うちの親に怒られちゃう)
「おぅ、悪かったな」
(じゃ、明日も頑張ってね、おやすみっ)
「おやすみ」

なあ海堂、お前もこんな気持ちなのか?
それとも、俺がユカちゃんを好きな気持ちと
お前がカノンちゃんの事が好きな気持ちって、違うのか?

人を好きになるって、理由なんていらねぇのかもしんないな?
そりゃ、きっかけはあったさ。。。
でも俺、いつのまにかこんなにユカちゃんのこと、好きになっちまってたんだぜ?
好きだ、ってことが、すっげぇうれしい

海堂、お前もか?

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