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よみもの~中等部編
人気者は辛ぇよなぁ?ははっ

それにしても。。。えっらく集まったもんだなぁ。。。
この部屋の連中に。。。俺の部屋からは柳生さん、伊武と神尾に。。。
「あぁ〜ん、バンダナくんの、いっ、けっ、ずぅ〜うん
 こんな女といちゃいちゃしてるだなんてぇ〜ん、ゆるせないぃ〜んんんん」
「ウワキか?しなすど!」
ぐわっ!?四天宝寺のラブルスも!?
みんなそれぞれに、写真のカノンちゃんと海堂の顔を見ながら、何かブツブツ言っている
特に。。。切原が

ケイタイが俺の手に戻ってきた
よしよし。。。
「海堂にもやるからな?...と、動画、動画...」
「桃城、何の動画だよ?まさか、隠し撮りか?杏ちゃんと一緒のヤツか?」
「んな悪趣味な事しねぇよ、ウチの文化祭でピアノ弾いたんだよ...」
「あれ、もしかして、兄貴の言ってたコのコトか?
 ピアノのうまいオモシロいコがいるって」
あれ?いつのまにか裕太が混じってる
まあ、アイツも一時期は青学の生徒だったんだし、気にもなるか?
「そういえば、お会いした日、彼女のバッグには楽譜が入っていましたね
 レッスンの帰りだったのでしょうか?」
だからそれはいつのハナシだよ?
やっぱ海堂とカノンちゃん、ちゃっかりデートしてやがった。。。
まったく。。。なぁ〜にが二人で出掛けた事ない〜、だ

「へぇ...杏ちゃんからきいたけど、カノンちゃんってピアノ上手いんだろ?」
「ありゃ、上手いってもんじゃねぇぞ?
 マジ、すげえんだって...と、あった、あった」
動画再生っと。。。ふっふっふっ。。。
これ見せたらみんなが驚く確率、150%ってな、はっはー
「えぇと、なんだったっけかな...
 道化がナントカ...なんだっけな、海堂?」
「道化師の朝の歌」
「ああ、それだそれ」

カノンちゃんがピアノを弾き始める場面までくると、ざわついていた雰囲気が一転する
ほぉらみろ、みんな目ん玉丸くして見入ってる。。。というか、聴き入っている
流石だよな、カノンちゃん
それなのに、なんで『海堂』なんだろうな?
もっといい男がいそうなもんだがなぁ。。。
まさか、アノ具合がいいとかってヤツか?
いや。。。まさか、それはなさそうだけど。。。
うんにゃ、そうかもしんねぇぞ?
。。。と、俺の頭の中をあらぬ妄想が駆け巡る

動画が終わると、まず柳生さんが本当に感心したように言葉を漏らした
「すばらしいですね、中学生でこれ程の演奏をされるとは...」
「ホント、すげぇ...な...
 それにしても、いつものカノンちゃんとは全然違うんだな
 ギャップ萌えってヤツか、海堂?」
神尾ですら、いつものノリじゃねぇ。。。
でも、普段のカノンちゃんとはまるで別人だしな、うん、お前のキモチ、わからんでもない
食べ物を前にしたカノンちゃんは、またこれとも別人
ふわふわしてんのかと思ったら、頭の回転が速くて、俺ですら太刀打ちできない事もあった
それに、ユカちゃん情報では、英語の成績は『壊滅的』らしいけど、
香港じゃ、べらべら英語しゃべってたし
なんか引き出しの多いコだよなぁ、カノンちゃんって。。。

切原は俺のケイタイを独り占めして、動画を再生する
「神尾、お前も知ってんのか?そのコのこと」
なんだよ切原、まだ納得してないってか?
まあ、気持ちはわからんでもないけどな?
「何度か、地区のストリートテニス場に連れて来てたからな」
「何か悔しくねぇ?
 コイツにこんなカノジョがいるって不公平だろ?」
この動画だけみれば、なんかスゴすぎて、
ちょっと近寄りがたいって感じがしないでもねぇもんなぁ。。。
「そんな事言ったら、財前だって沢山いるじゃないか
 それこそ、不公平だろ」
うわっ、日吉。。。いたのかお前っ

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あきゅろす。
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