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よみもの~中等部編
12 なにやら意味深、どういうこった?

「そろそろ出来たんじゃない?」
かのんはおじさんと、なにやら宇宙語で会話をしてたけど、
くるりと、振り向いて、私達に時間をつげた

一時間なんてあっと言う間
普通の観光で来たら、ぜったい体験できなさそうな珍しい事や物がたくさんで、楽しい
桃城君も、こうやってしゃべってみると、本当に普通の中学生で、
面白くって、人気があるのも頷ける
海堂君は、まあ、それなりに、あれ、だけど。。。

印鑑屋さんに戻ると、おじさんと店の人が、
カノン達がしゃべるのとは別の銀河の宇宙語でやりとりをはじめた
「デキマシタ」
おじさんは、小さな箱をテーブルに並べる
「わ、スゴイっ、なんか箱だけでスゴい高級感あるね?」
「中身、確かめて?」
カノンはそういうと、紙と朱肉をみんなにまわした
それぞれに自分の印鑑を、試し捺ししてみる
「桃城君、かっこいいじゃない?」
「お?そうかぁ?俺もそうかなって思ってたトコロ
 ユカちゃんのもいいじゃん」
二人で、へへへーと、印鑑の自慢のしあいこ
おじさんとカノンは。。。
あれ、なんだろ、海堂君がじぃっと二人を見てる
っていうか、印鑑をみてる?
カノン、これは?
お友達へお土産
どっちも男の子だよね?
こっちは、ピアノの先輩
そうか、こっちは?
うん...カオルの、弟
カノンはなんだかテレたような顔で俯いて。。。
今。。。カオルの弟。。。って言った?
そして、おじさんは、海堂君へ顔をむけた
カオル、キミはラッキーだね?
海堂君、ラッキー?なに?
そう言われた海堂君は、目をぱちぱちさせて、おじさんの顔をまっすぐ見たと思ったら
スッと俯いて、少しだけ笑ったように見えた

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あきゅろす。
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