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よみもの~中等部編
８　そしておじさまはやってきた

「あ！」
と、カノンは声を上げ、手を振る
おっ！いよいよ、おじさま登場！？
どこどこ？その素敵なおじさまはっ

しかしそこに現れたのは、中肉中背の。。。普通の、オジサン。。。
いやいや、自分が勝手におじさまのイメージを美化しすぎていただけですからっ

そのオジサンがカノンに気付き、早足で近づいて来た
そして。。。

「Uncle Tham!」

えぇっ！？

か。。。カノンっ！？抱きついた？抱きついてる！？！？
私も、桃城君も、海堂君。。。は、普通だわ。。。流石。。。じゃなくって！
私と桃城君はあごが、がっくん！っていうくらい、驚いた
うんにゃ、それだけじゃない。。。


「Hi, Canon, long time never see you, how are you doing?」
「Yes, good! Uncle Tham, you also look good!
　anyway… ah thank you for bring us out.
　we're really looking forward to see you and having the dim-sum together.」
「no big deal, anytime you are most welcome. so, how's your parents?」
「they’re also fine, あ、そーだthis is for you… from my dad.」
「wow, thank you!」


「カノンが宇宙語しゃべってる．．．」
「いや、ユカちゃん．．．アレ、英語じゃねぇ？」
「．．．だな」

。。。。。ウソ。。。。。

カノンって、英語、壊滅的にダメじゃなかったっけ？
なんなのよ、このコは、一体。。。
それにしても海堂君。。。
全く動じてなかった訳じゃなくて、実はリアクションできないくらい驚いてたって事！？
私ゃソレにもビックリだよ

「紹介します、お父さんのお友達のアンクル　タム」
カノンはおじさまの片腕にぶら下がってる
このコ、こんなキャラだったっけ？
「っス」
「はっ、はろー」
「こんにちは」
「ハイ、コンニチハ」
「ぁれ、日本語？」
「チョットダケ」
たどたどしい日本語だけど、それがかえって、私達を安心させた

カノンが私達を紹介してくれる
「こちら、西森由香ちゃん」
「はじめまして」
「ユカチャン　ハジメマシテ」
それにしても、気さくそうなおじさん
「桃城武君」
「ナイスチューミーチュー」
ははっ、さすが桃城君、緊張してても明るさだけは忘れない、ってね
「nice to meet you, too…ah…Takeshi…」
「モモでいいっス」
「Okay Momo」
「で、海堂薫君」
「こんにちは」
うわっ、もうちょっと愛想良くしなさいよ、この人はっ
「コンニチハ、カオル」
それでも、おじさんは、にこにこと海堂君と握手をした
「デハ　イキマショウ？Dim-Sum」
「待ってました〜〜！」
「桃城君っ、お行儀良くしなさいっ」
「ハイっ、ユカ隊長」
私の一喝に、桃城君はびしっ！っと敬礼で返し、ニッと、笑顔を向けた

どうやら飲茶のレストランは、ホテルからは近いらしく、徒歩でそこまで行く
それにしても、前を歩くカノンとアンクルタムの会話。。。って。。。

「…uh…Kaoru…Canon,he is the one, right?」
「は？What are you talking about, uncle Tham?」
「Kaoru…uh…I thought he is the one who Masa told me about…」
「えっ！　何！？お父さんっ！what did my dad say? 」
「well, your daddy told me, Canon found someone who…」
「うわぁあぁぁああぁぁ！言わないでっ！enough!！more than enough,
　you don't have to tell me ...あぁ、もうっお父さんのバカっ」
「oh don't say that, not nice to call your dad バカ、ネ〜」

「カノンがまた、宇宙語しゃべってる．．．
　けど、さっきから、どうも『カオル』ってきこえるんだけど」
隣を歩く桃城君の顔を見上げた
「うん、俺もそんな気がしてた」
首を傾げながら、こめかみをぽりぽり掻いてる
「やっぱり海堂君のことかな？」
「お前、なにしたんだよ？」
「俺が知るかよっ」
あっちゃー。。。海堂君、不機嫌だし
まあ、わからんでもないよ、キミの気持ちは。。。
どうやら、キミの与り知らぬ所で、ハナシのネタにされてる訳だし
こんなカノジョを持った自分の身を哀れみなさい、はい、残念でした
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あきゅろす。
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