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よみもの~中等部編
4 学生の本分は勉強です...たぶん

楽しい修学旅行の前には、中間テストがある
まあ、楽しい旅行の後、よりは、よっぽどいいけど。。。
それにしたって、
浮かれてる私達にしてみれば、なかなか、勉強にミが入らないってことですよ。。。
その証拠に、試験前だって言うのに、
余裕ぶちかまして、また放課後プチミーティングをしてる私とカノン

「ところで、自由行動どうする?やっぱディズニーランド?」
っていうかさ、それくらいしか思い浮かばないんだけど。。。
国内ならまだしも、コトバの通じないトコロに行くんだし
「え〜、ディズニーランド行くんなら、東京のでいいよ
 どうせ、あっちのは英語でしょ?絶対楽しめないって
 どうせなら、美味しいもの食べにいこうよ、飲茶、ね?」
今日は、チョココルネに豪快にかぶりついてるカノン
前から思ってたけど、このコ、よく食べる割に、全然太らないんだよねぇ。。。
「飲茶って、アンタ、オーダーの仕方とかわかるの?」
にへへへへっ。。。って。。。なんて幸せそうに笑うんだ、このコは。。。
「へへっ、実はね、知り合いのおじさんに連絡したら、自由行動の日は丁度お休みなんだって
 だから、美味しいもの食べに連れていってあげる、って、誘われてるんだけど、
 それにのっちゃわない?」
「カノン...それ、チョー厚かましくない?」
謙虚の二文字が美徳の日本人と致しましては、それはどうかと思います、ハイ
「大丈夫、それらしい事ちゃんと匂わしておいたの
 自由行動って言っても、勉強の一部だから、友達と一緒に行動しなきゃダメ、って
 そしたら、大勢で食事した方がおいしいからって、歓迎されちゃった♪」
ダメだ、完全にカノンの目がイッちゃってる
「アンタ、ボケてる割に、こういうところはちゃっかりしてるよねぇ」
あ。。。もしかしてコレも禁句だった?
カノンの顔が心無しか引きつる
「由香ちゃん、それ褒めてる?それとも、けなしてる?」
おっと、ここで、カノンの機嫌を損ねるわけにはいかない
「あ、褒めてる、褒めてるっ
 もう、カノンのこと、チョー愛しちゃってる」
せっかくの、飲茶が、パァになる。。。って、私もちゃっかり『そのクチ』か!?
「よろしいっ、私も由香ちゃんの事、愛してるっ」
「じゃ、今度の修学旅行前のグループ活動で、提案してみようね」
二人で、んふふふふ〜、なんて笑いながら。。。
カノンっ、チョココルネ、完食ですか、はやっ!!
「あ、そうだ...ついでに、飲茶ランチ、自由研究にしない?
 タイトル、食文化研究!!ってね?」
豆乳を飲みながら、にへ〜と、笑う
「カノンって食べ物が絡むと、すっごい頭回るよね」
「やっぱり、バカにしてるでしょ」
ストローを口にくわえたまま、そういう拗ね顔されてもねぇ。。。
「違う、感心してるのっ」
「そっかな?ホントに??」
「ホント、ホント、あ〜〜〜もう、カノンが親友でよかった、私、超ラッキー
 愛してる愛してるっ」
カノンは満足そうに、にへら〜〜〜と、笑うと、ズズーーーッと、豆乳を飲みきった
。。。それにしても、よく食べるコト。。。

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あきゅろす。
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