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よみもの~中等部編
17 ~side kaoru

指を絡めたまま、無言で歩く
そして、家に近づく頃、ぽつり、とかのんはつぶやいた

「あのね...」
かのんは、ふう、と息をつく
「正直に言うね」
なんだよ、改まって
「青学テニス部レギュラー...だから」
バツが悪そうにつぶやいた
「え?ああ、うん...」
なんだって?今さっき否定してなかったか?
「レギュラーだから好きなのっ」
にこっと笑うかのん
反対に、俺は自分の顔がぴくりと引きつるのがわかった
やっぱり。。。
「不二先輩が!!」
「はあ〜っ!?」
「一番好きなの、不二先輩♪」
あはは、と、笑ってもう一度
「青学テニス部レギュラーで、一番好きなのは、不二先輩っ
 海堂君は...3番目くらいかな?あ、ちがう、4番目〜っ」
今日一番の、ふにゃりと崩れた笑顔
また。。。
。。。いや、そうだな、一度にきく必要はないよな
少しずつでいい
お前の準備ができたら、で
「フンっ、悪かったな、4番目で」
待つよ、かのん
お前の事、ずっと

俺は絡めた指を、しっかりと握り直した

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