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よみもの~中等部編
アナライズ

「普通は、自分のカレシが有名だとしたら、
 やっぱり一緒に居て優越感というか、気分いいじゃない?
 逆の場合もそうだよね、カノジョがもの凄く可愛いとか、
 なにかしら、人より優れていれば、それは男にとっても優越感にひたれるものだよ」

自分の場合だってそうだった
つきあってくれ、といわれて、相手の事もよく知らなかったが、二つ返事で承諾した
まあ容姿も悪くない、というよりも、かわいい類だったし
それに、普通の中学生がある欲求を抱くように、俺にだって、そういうことに興味があった
相手だって、期待していた所もあったはずだ
だが、彼女にとって計算違いだったのは
俺は、束縛される事を一番嫌う人間だった、と言う事だろう
はじめは我慢できても、一向に変わろうとしない俺の事を、疎ましく思ったに違いない
結局、愛想をつかされた
しかし俺自身、横から口出しされ、指図される事を、鬱陶しく感じ出していたので、
相手が別れたいと言い出したときは、やっと解放されると、安堵したくらいだ


あるイミ。。。欲がないと言うか、なんと言うか。。。


好きだ、好きだと思い込むうちに、感情に溺れて、まわりを冷静にみることができなくなったり
相手をつなぎ止める為に、自分を犠牲にしたり、あるいは、束縛したり
そう言うトコロが、この二人には欠落してるのかもしれないな、と思う
それだけ、精神的に自立している、ということだろうか
もしくは
好きだ、と、思い込んでいる訳じゃなく
その感情を意識しなくてもいい程に、相手の事を想いあっているか。。。

ま。。。理想の関係でもあるけどね
俺は、何にでも真剣な海堂をみて、納得した
この海堂に、あの子、だから。。。かな?

俺はそんな海堂がうらやましく思えた

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あきゅろす。
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