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よみもの~中等部編
7 ~canon
私は少し早めに家を出る
海堂君は、たいてい早い時間に学校についているようだし
まだ、そんなに人のいないうちに、さくさくっと、済ましてしまいたかったから
ストレスをためない為の掟、その74。。。かなり適当
『気まずいコトは、さっさと済ましてしまおう』

私の目論み通り、先に教室に入っていた海堂君は、席に着いて本を読んでいた
何の本かは気になったけど、それを覗き見するほど、無粋ではない
というか、心臓ばっくんばっくんしてて、それどころじゃない、というのが本音
何気なさ〜を装って、私は自分の席に着きながら、おはよう、と声をかける
「おはよう」
と、顔を上げた海堂君は、ちょっとだけびくっり目になったけど、すぐに普通の顔に戻った
「連休前はありがとう、ね?」
「あ、うん...」
よし、会話はそれ以上続きそうもない、私の読みは正しかったっ!
と、心の中でガッツポーズを決める
ホントは、まだばっくんばっくんしてるけど

連休明け第一日目は、やっぱり、ほとんどの生徒がだらけモードになっていた
連休ボケモード、ともいう
いつもより遅めのペースで、クラスメイト達が登校して来た
早く学校に来てよかった。。。おかげで嫌な事はさくっと済ませることができた

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