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こっちにおいで☆
いちっ(会長side)


今日、この如月学園にパティシエがやってくる。
月に一回、有名な料理人を呼ぶのだが、今月はパティシエを呼んだらしい。
学食のメニューはプロが作ってるだけあって、美味しいが、ここは男子校。
あまり甘いものには強くないのだ。

そんな事情もあり、学食ではアイスとかプリンとか普通のものしか扱ってなかったりする。

そのため、パティシエが食堂でデザートを作ることによって、シェフ達がその技を伝授してもらうのだ。
毎回来てくれたプロの作った料理は夕食時に食べられる。
だから初や甘党男子達(チワワみたいなやつが多いが、体育会系のゴツいやつもいた…)は朝から楽しみにしていたのだ。



そんな訳で、初と学食にやってきた。
混んでる時間だと、初が押しつぶされそうなので、空いてる時間を選んできた。

と、言っても生徒会と風紀には専用の席があるし、初がそこで食べるのは今や当たり前になっていて、誰も疑問を抱いたりしないけどな。

「初、デザートが楽しみだな。」

こくっ。

目が、目が輝いている!
目は口ほどにものを言うとはこのことか…

嬉しそうでなによりだ。
でもまずは食事を済ませてしまわないと。





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