恋する動詞で111題!
寂しがる
屋上の花壇の裏、
裏庭の1番大きい木の根元、
3Cの教室のあの人の席、
どこを探しても、もう。
……あの人の姿は見当たらない。
卒業しちゃったんだもん、そりゃあそうだよ。
鳳が苦笑いする。
俺だって分かっている。
けど、それでも。
あの人の姿が見えないと、
俺の気分が優れない。
――ジロー先輩に、会いたい
そう思えば思う程。
貴方への想いは増すばかりで。
今にでも「中学の方が気持ち良いC〜」って、
俺の元に来てほしい。
そして、「膝枕して!!コレ、先輩命令だC〜っ!!」
そう言って太陽みたいなあの笑顔を俺に向けるんだ。
寂しがる
ジロー先輩、俺、貴方がいないと何も出来ないみたいです。
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