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キノコ奮闘記
   6


「そ、そうか、お前は日吉んとこの転校生か。」


「そですよセンパイ。」
ほぼ棒読みで答える溢輝。



「テニスコートに乗り込んできたっつー事は、強ぇんだろうな、
 アーn「アーンとかウザいですよこのナルシ野郎センパイ。」」
「……っ!!(まだ言って無ぇ!)」


「溢輝、もうやめてやれ。跡部さんが泣く。」


「…それもそうだな、若。」
日吉のストップがかかり、溢輝は素直にイジるのを止めた。


「お嬢ちゃん、何者なん?」
ふと、溢輝が後ろを向けば見知らぬ青髪の青年。

「……若、俺の直感が
 『こいつを撃退しろ』と言っているのだが。」


「あぁ…………………許す。
まぁ、一応先輩だから、手加減はしてやれよ。」

「よしきた。」
それを聞くと即行動に移す。


「俺の前に顔を見せるな偽眼鏡。」


溢輝はそう呟くと、華麗に回し蹴りを忍足に決めた。
「ぐはぁっ!!」

「さて、偽眼鏡は置いといて。本題に移ろう。」
「あ、あぁ…」

溢輝はニッコリと笑ってこういった。





「俺はおm……センパイに喧嘩を売りに来た。」






(…あぁ、勿論喧嘩の内容は、)
(テニスだがな)










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