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妹よ、大空へ跳べ!


「………あ、そうじゃ。」


「美空ぁぁーっ」
部室に向かう姫子を、何か思い出したように仁王が追い掛ける。
「………っな、何?」

「おまん、………」

「(っ何よコイツ…)………」
仁王がじ、と姫子を見つめる。
「………ぇっとぉ、……」
何?、と姫子が小首を傾げる。

いい加減、苛々してきた姫子に、
仁王は目を細めフ、と笑いかけた。

「…猫被らんでハキハキしとる方が可愛ぇよ。」

「……っ!!///」

姫子はサッ、と顔を赤らめる。
「…私、素の方が良いのかな……」
ぽつりと呟く。
「…おん。その方がええ。」


優しく、ポンポンと頭を撫でた。
「…っ、少し、頑張ろっかな……」



(おい見ろよジャッカル!)(どうしt……)

(仁王のヤロー、)
((……抜け駆け、だな…))

[*前]

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