妹よ、大空へ跳べ!
7
「………あ、そうじゃ。」
「美空ぁぁーっ」
部室に向かう姫子を、何か思い出したように仁王が追い掛ける。
「………っな、何?」
「おまん、………」
「(っ何よコイツ…)………」
仁王がじ、と姫子を見つめる。
「………ぇっとぉ、……」
何?、と姫子が小首を傾げる。
いい加減、苛々してきた姫子に、
仁王は目を細めフ、と笑いかけた。
「…猫被らんでハキハキしとる方が可愛ぇよ。」
「……っ!!///」
姫子はサッ、と顔を赤らめる。
「…私、素の方が良いのかな……」
ぽつりと呟く。
「…おん。その方がええ。」
優しく、ポンポンと頭を撫でた。
「…っ、少し、頑張ろっかな……」
(おい見ろよジャッカル!)(どうしt……)
(仁王のヤロー、)
((……抜け駆け、だな…))
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