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妹よ、大空へ跳べ!


平部員が美味しくドリンクを飲んでいる時、
Rの方では一波乱起きていた。

「ちょっと!なんでドリンク作ってないのよ!!」
姫子が美樹に怒鳴り付けるが、美樹はそれどころじゃない。
先程、緋芽花に向けられた視線に絶望していたのだ。

「………ど、どうしてっ、緋芽花ちゃん…っ……」

「(コイツ、何も聞こえてない訳!?)…」
姫子は仕方ないと思い、自分でドリンクを作り始めた。
「…私だってやらないだけで、ドリンク位作れるんだから!!」
シャカシャカとボトルを振り、次々に作り出していく。

「…ったく、ギリギリじゃない!!」
姫子はそう呟くと、さっさと部室をでていった。


「…みんなぁ〜!!ドリンクができたよぉ〜っww」

姫子が駆け寄ると、Rが近付いてきた。
そのR達に姫子はドリンクを渡す。

「…あれ、このドリンク………」
ブン太が呟く。他のRもドリンクの異変に気付く。
「…っど、どぉしたのぉ?」
姫子が問えば、ブン太はニカっと笑った。

「マジうっめぇ!!作り方変えたのか?」

「っ!?」
姫子は驚いた。
「いや、あのねぇ、コレ、……
 時間が無くってぇ、テキトーに作っちゃったんだけど…」
自分が作ったものが、褒められるとは。
不味いとは思っていなかったが、
そういわれる程美味しいとも思っていなかった。

「…っ私、タオル忘れちゃったんでぇ、取ってきますぅ〜」

そう言うと姫子は走って部室へ逃げた。




「………――――――――、エエんじゃけどな。」
「…っ!!」
仁王とのすれ違い様、呟かれた言葉は姫子にしっかり届いていた。


(いっつも美空が作れば、エエんじゃけどな。)




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