チョコなんか

バレンタインデーなんか嫌いだ。



どうして女の子が男の子なんかにチョコをあげなきゃいけないんだとか、

どうしてわざわざ手作りとかいって頑張って作っちゃうんだとか、

そういうチョコレート業界の策略にすっかりと乗せられてしまってる女の子がたくさんいるんだ
とか思っちゃってるけど…そういうのってバカげてるとかすごく思ってるのにさ。



ホントはそんな気持ちでいっぱいなのにチョコレートを用意しちゃってる自分がいる。


手作りは恥ずかしいから買ってきたやつだとか、

可愛すぎるのはあれだからブランデー入りの大人っぽいチョコレートだからとか、

自分に言い聞かせながらバレンタインデーのその日、あたしはチョコを鞄に入れた。



どう思われるだろうかとか、

受け取って貰えるだろうかとか、


頭ん中がグルグルになるくらいいっぱい悩んで放課後までずーっと渡せなかった。



でも結局、奴の前に立ちはだかって、

最後にはチョコを両手で思いっきり差し出して、

そしてあたしの顔は真っ赤で、


「お返し忘れんなよ!」



って言ってた自分がいた。


どうして素直になれないんだとか、

どうして好きだと言えないんだとか、


一生懸命考えたってわかりはしなかった。
でもあなたのために何かしたいって気持ちが抑えられなかった。



それがただバレンタインデーっていう行事と重なっただけ。



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なんかこっ恥(ぱ)ずかしい文章を作ってしまった(^^;
この娘はいくつくらいだろう…?

バレンタインデーがもうすぐなのでパッと浮かんでできたお話です。


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あきゅろす。
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