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オリジナル小説「暴走Aクラス」

「なんだって僕が塾に行かないといけないんだろ?」


さわさわと草花の揺れる音がする中、ぽつりとそんなさみしげな声が聞こえた。

昼間は透き通りそうな程に青だった空も、今は赤より橙に近い太陽により、複雑なグラデーションになっていた。

その、なんとも形容し難い空の下、恭輔は独り。

いや、

八坂恭輔は、一人で
第一リディア学園領の街に向かっていた。
第一リディア学園といえば、世界を支える四つの学園の内、唯一、あちらの側への道が正常に繋がっている学園でもあった。
学園から街までは小さな草原が広がっている。
学園の門からは様々な道が続いているのだが、生憎、街までは草原を抜けるこの道一本しかなかった。
風が吹く、草花が揺れる。草原に名前はなかった。


「なんだって僕が塾に行かないといけないんだろ?」


再び、恭輔は呟いた。

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あきゅろす。
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