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宮部くんの日常
間話
広大な土地を有する財部学園には裏のほうに行くと旧校舎がたち並ぶ
年季のはいった古い校舎であり、そこは不良たちの巣窟になっていた

その不良たちのテリトリー内である木陰の下のベンチに座って夕希は自作の弁当を食べていた

人が集まるところには行かない夕希が食堂に行かないのは当たり前だろう

いつも食事に誘ってくる瞬をきれいにかわして(まいて)このベンチに座って弁当を食べるのが夕希の日課である

昼休みは1日の中の癒しの時間でありなにも取り繕えなくていいので夕希にとって一番楽な時間である

ーーーー平和だな

鳥の鳴き声を聴き、しみじみ思いながら温くなったお茶を一口飲むのだった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「先輩、なんであんな平凡ほっとくんッスか!」
すると直ぐさま真っ赤な髪の少年が金色の短髪の少年をぶっ叩いた
「ばか!大きな声出すな
気配を消せ空気になれ!」コソコソ
「いいか、あの平凡はあいつのお気に入りなんだよ!」
「えっ!?あの人にッスか!」
「ああ、だからここにいても許されるんだよ
それにもし平凡に何かしてみろあいつにもれなく殺されるぞ」
「・・・・」
赤髪は青くなる金髪の顔をみて
「死にたくなかったら関わらないこったな」
と呟いたのだった


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