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宮部くんの日常
2

「夕希一緒に行こうぜー」
「うん!」

入学してから一ヶ月がたち新入生は高校生活に慣れはじめ、クラスにいくつかのグループが存在した。
外部生である上浦夕希も席が隣である増田瞬と仲良く?なっていた

「ダリーな
次ゴリ村の授業だぜ。
どーせまた外周で終わりだな」
「うん、そうだね」
「あー
バスケがしてー!サッカーがしてーよ」
「まぁまぁ落ち着いて。そのうちできるよ」

夕希は愚痴る瞬をなだめながら校庭に向かって歩いていると
バタバタバタ

「ちょっと〜そこのふたり〜今日は体育館だって」

後ろから高い声がかかった

「今日は〜田村先生が休みで〜Aクラスと体育館で合同自習だって〜」

ピンクの髪の小さい少年が語尾を伸ばしたしゃべり方で話しかけてきた

「そっかー
ありがとな」
「ありがとね!」
「いやいや〜僕は頼まれただけだから〜
ちゃんと伝えたよ〜
じゃ〜ね〜」

瞬が爽やかな笑顔でお礼をいい
奇抜なピンク頭の後ろ姿を見送った



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あー今日は上村先生が休みなので
怪我しないよう各自で己れを磨いてくれ」
「先生〜なにを磨いたらいいんですか?」
「あーそりゃーなにっていったらナニ?」
「先生〜セクハラです」

ダルそうな先生と生徒たちが掛け合いをしていた

ふぅ、どうやら問題を起こさなかったら別になにをしてもいいようだ
夕希は息をはいた

ーーーー壁のはしに座っとこう

増田は大丈夫だろあいつ友達多いし
夕希は先生が体育館を去ったあと壁のはしに体操座りで座りこみ周りを見てみると各々自由にやっているみたいだ
しばらく人間観察をしていると

ワァァァァーーー

ひときわ盛り上がっている集団があった
夕希がそちらを見てみると見馴れた顔がいた
普段は人の良さそうな爽やか笑みを浮かべているが今は真剣な顔をしていた

外部編入である夕希と仲良くしてくれる瞬であるが夕希はあまり好いていなかった

考えが見えないから苦手なんだよなぁ

人には裏と表がある夕希はそれを見抜くのが得意だがどうしても瞬のことはよく分からないのだ

平凡である夕希とクラスの中でも中心の立場にいる瞬

あいつはなんで俺に絡んでくるんだろう

誰にも注目されず同窓会で「上浦っていう奴いたっけー?」みたいな影の薄い存在でありたいのに派手な瞬がいるとどうしても注目をあびてしまう

離れようとしてもさっきのように捕まる
夕希はほどほどまいっていた





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