あることないこと、身に覚えのないこと。 「あれ、コノハのお友達じゃない?」 「あ、ホントだ。うーゎ、大人気ない大人に囲まれてる。」 ゼロ距離人間観察 子供から奪い取ったカードなんていらないよね、と優しく問いかけたら快く渡してくれた。 『真実の剣』と、あと持ってたら便利そうなのを数枚。 「理解力のある人でよかったねーコノハ。」 「姉ちゃんの問いかけ怖いせいだよ。」 最近態度が悪化しつつあるコノハが心配なせいか少し力が入ってしまっただけじゃないか。 不可抗力。 しかたのないことだよ。 だからコノハ、そのちょっと引いたような目はやめなさい。 「ゴンとキルアもそれなりに強いと思ってたんだけど、あんな雑魚に勝てないなんてまだまだなんだなー。」 お前は一体なんなんだ。 すごい勢いで上から発言したよこのコ。我が弟ながら恐ろしいわ。 コノハとあの主人公組の力量差はないようだったけど・・・・・あぁ、とうとう力量差まで測れるようになっちゃった。 差といえば容赦があるかないかの差? 「お友達には声かけないの?」 「かけるよ?でもどうせならドッキリさせたいじゃん。」 茶目っ気たっぷりのウィンクをもらった。 おいそれどこで覚えてきやがった弟よ。教えた相手をお姉さんに教えなさい、ちょっとしめてくるから。 「・・・サクラ、さん?」 主人公組のあとをこっそり付けていると、控えめな声が後ろから聞こえた。 近くもないけど遠くもない、攻撃を避けるには近すぎる距離。 そんな距離にいる人物にコノハは殺気だった。痛い痛い、なんか空気が痛いぞ弟よ。 後ろにいたのは小柄なツインテールの少女・・・だれって、まぁ・・・見たことある人だよねこの人。 このシリーズで主人公組のコーチ役になるお年を召された少女ですよ。 「ビスケット=クルーガーです。覚えていませんか?」 え、見たことはあるけど会ったことはないよね。 見に覚えのない再会 (え?いやコノハ覚えてないとかそういう問題じゃないから。) ←→ [戻る] |