半端な気持ちじゃいけません。 「姉ちゃん!こっちこっちー!」 「そんな大声で呼ばなくても見えてるし聞こえてるよ。」 ゼロ距離人間観察 「ブック。」 ボンッ おぉ、ホントに出た。 しげしげと現れた本を見ていると視線を感じた。 円を広げてみるとだいぶ遠くから複数いるようで・・・・あぁ、とうとう円までできるようになった。 わたし、どこまで一般人離れするんだろ。 「どうしたんだよ姉ちゃん、いきなり遠い眼して・・・あ、なるほどね。」 なにがなるほどなんだ弟よ。 別にわたし遠い場所にいる敵を見据えてたわけじゃないからね。 変な勘違いしないでね。 「・・・具現化系?」 「え、なんでわかったの?」 その手にある大きな斧をみれば分かりますがなにか。 え、なにそれ物騒。 「姉ちゃんは?やっぱ変化系?」 それはわたしが嘘つきだと言いたいのかな弟よ。 失礼だとは思わないかオイ。それ絶対人には言うなよコノハ。 というか、水見式やったことないからわかんねー。 「・・・・。」 「まいーや、発見ればわかるし。」 ・・・・見て分かるお前は何者なんだ。 ちょっと遠い日。 (ちょっと待てコノハ、斧を振り上げるのはやめなさいスプラッタだから。) ←→ [戻る] |