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財「なあなあ」

「なんですか?」

財「髪の毛いじってええ?」

「………」

財「何やねん、その"えっ、この人なんだか気持ち悪いこと言い出したなぁ"みたいな目は。」

「え、そのままですが?」

財「なんか、最初とキャラかなり変わってないかお前」

「突然、髪の毛いじっていい?とか聞かれたら誰だってそう思いますよ。」

財「いや、だって奏っていつも三つ編みやん。ほかの髪型も似合うやろなって思って…」

白「なるほど」

財「なんすか部長」

白「小春」

小「はぁーい」

白「奏ちゃん捕獲せよ」

小「ラジャー」

は?

「ななななんですか!?小春先輩やめてくださいよ!」

小「堪忍なぁ、奏ちゃん。可愛くしたるさかい、我慢してぇな」

「いやぁぁ!」




その後、小春先輩から逃げられるわけなく簡単に捕まった。

白「覚悟しいや、痛くはせんから」

財「部長、なんか言い方おかしいですわ」

白「そう考えるお前がおかしいんや、変態」


小春先輩と一氏先輩にがっしりと腕を押さえられ動けない私を前に白石先輩と財前先輩がなんだか言い合いしてた。

白「まずは三つ編みを外して」


財「メイクもしよか」

「は!?嫌です、嫌っ!」

白「こら、奏ちゃん動いたらあかんやろ!」

「ごめんなさいって勝手に髪の毛いじってて怒らないで下さいよ!」

財「はいはい、目閉じて」


てか、メイク道具はどこから!?


もしや、財前先輩は女装の趣味が!?


白「あ、それ財前のお義姉さんのやろ?」

財「はい、貸してくれって言ったらどうぞって」

「優しいおねえさんですね」



頭を白石先輩にぐしゃぐしゃやられて、顔は財前先輩と小春先輩になんかいろいろ塗られて。


「「「できたぁー!!」」」


「やっと終わった…」


小「ユウくん、見てみて!」

ユ「うわ」

千「奏、むぞらしか」

金「めっちゃべっぴんさんやで!」

「は、え?」

口々に感想を言われてなんだか恥ずかしくなる。

財「当たり前やろ」

白「俺と財前と小春がやったんやからな」

小「もう奏ちゃんったら可愛いわぁ。はい、記念にパシャっ」

「うわわ!?」

白「俺も撮ろうっと。奏ちゃんのカメラでも撮っとくわ」


小春先輩のパシャっから始まり、今度は写真撮影会みたいに先輩達に写真を撮られた。



ガチャッ

謙「遅れてごめんっ!」

財「あ、謙也さん」

白「別にかまんで?俺らも練習してないし」

謙「は?」

「もう写真は嫌です。フラッシュで目がチカチカしてきた…」

謙「え、みんな何してんの?」

「あ、謙也先輩聞いて下さいよ!」

謙「ななな!?」

「ってどうしたんですか?」

謙「奏こそ…なんやねん!?」

何も知らずに部活に来た謙也先輩が私を見ていきなり顔を赤くした。

白「俺と財前と小春でメイクとかしたんや。可愛いやろ?」

「可愛くないですよ、私こんなメイクとかしないですし…」

謙「うん、可愛い。めっちゃ可愛いで!」

「は?」



そんなに言われるとさすがに照れます。

白「奏ちゃん、幸村にもちゃんと送ったからな」

「な、何やってるんですか!?」

白「はははは」












その頃、立海では。
ピロリンピロリン

幸「あれ、メール?」

幸村は言葉を失った。

幸「なんだこれは…」
届いたメールに添付されていたのは、いつもと違う奏だった。

なんとなく、ムカっ


幸「弦一郎」

真「む、なんだ?」

幸「今すごくむしゃくしゃしてるんだ。相手になってくれ」

真「?わかった」



その後。



真「ぎゃああああ!」






真田くんに八つ当たりした、幸村くんでした。





end

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あきゅろす。
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